2011年2月7日月曜日

恩師の逝去

大学院で講義を受けていた教授が亡くなられ、この週末は通夜と告別式でした。とても温厚な先生で、サッカーやヨーロッパのLRT(路面電車)が大好きで講義はいつも脱線しておりましたが、雑談の中からもいろいろな知識や視点を戴きました。
(地域再生の国策にも大いに貢献しておられ、先生の先生はノーベル賞学者というその道の大家です。)

大学の講義が中高生のような一方的な講義が増えている中で、双方向の会話を行って戴ける大学らしい講義が楽しく、同じ講義を2年連続で受講しておりました。

授業後にいつもランチにもご一緒させて戴き、海外視察の話し、国内の政策の話し、釣りの話し、教え子の話しと、話題は尽きることはありませんでした。

この教授からは、学生への話し方、接し方、そして学問のロマンを学びました。いつの間にか、教授の口癖を自分の講義でも話すようになっていたのは自分にも嬉しい驚きでした。

難病の闘病生活を過ごされながらも講義には欠かさず来られ、入院中のベッドの上からもメールやつぶやきで学生とコミュニケーションを取られておりました。

一番、学んだのは、どんな学生にも等しく真摯な態度とユーモアで向かわれ、そうした厳しい病状の中でも、講義では少しも辛そうなところを見せなかったところです。

先生の最期の痩せたお姿を拝見して、本当に全力を尽くして生ききったのだと思いました。先生から学んだことを、少しでも世の中に活かして伝えて行きたいと思います。

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