2011年3月21日月曜日

日本の技術の強さ

原子力発電所の状態はまだ予断を許しませんが、ニュースで見る限りではだんだんと良い方に向かっているようです。これも必死に行動している現場の作業者・技術者のお陰だと思います。

原子力については、今後いろいろ議論されることでしょうが、それはさておき、日本の技術の強さについては感心しています。

「奇跡ってのは、起こしてこそ初めて、価値が出るものよ」という技術者の言葉がありますが、やはり奇跡は普段の(不断の)努力があって、はじめて起きるものだと思います。

2004年の中越地震の際に走行中の上越新幹線が脱線しましたが、幸いながら大きな怪我人は出ませんでした。あの時のニュースキャスターはスタジオに招いた技術者に向かって「安全神話の崩壊で海外向けのビジネスに影響ありますね!」と詰め寄っておりました。

が、その新幹線の技術者がいろいろな具体的材料をあげながら、「私は技術者として今回の出来事が奇跡だったということは言えませんが、これまでの研究開発や技術の結果だと信じています。」と全く動じることなく発言されていました。

また、昨年の満身創痍で戻ってきた「はやぶさ」の例もそうです。
確率で考えたら殆ど不可能に近い奇跡が起きています。
(いや、起こされています。)

平時には、過剰スペックで作りすぎると世界中から言われる日本の(安全)技術ですが、それらがあってはじめて起きている奇跡だと思います。

もっとも、今回の災害はそれでも想定外のレベルですね。そのため、ハイパーレスキューや自衛隊まであらゆる知恵と技術と体力を導入して協力しているところには本当に頭が下がります。

(しかし自衛隊の戦車が初めて実践投入されたのが、戦争ではなく詐害救助で良かったです。あの戦車のプラモデルを子供の頃に作りましたが、当時の核兵器を想定した防御がこんな形で役立つとは。)

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