大学院で学ぶコトで一番、役立つものは新しいものの見方、「視点・視座」だと思います。
指導教官の教授は、「実験で確かめることが不可能な政策を分析する際には、時間比較・空間比較・シミュレーションを行いなさい。」とおっしゃいました。
これまで、「時間比較」(過去の近似例を調べる)と「空間比較」(海外の近似例を調べる)は必然と行ってきましたが、シミュレーションは殆ど考えていませんでした。
元々、科学分野でのシミュレーションは、過去の膨大な事例をモデル化して公式を編み出し、そこに変数を放り込んで結果を想定するという手法ですから、過去の時間比較の一つだと思っていました。
しかし先生に言われて改めて考えてみると、上記のような機械的なシミュレーションはスーパーコンピュータでもできますが、その中に「意志」が入ったシミュレーションになると想像力(創造力)のある人間にしかできない作業だと思いつきました。
過去や世界がどうあったから、こうなるだろう、
ではなく、
この世界や自分はこうなりたいから、こうなるべきだから、こうしたらどうなる?
というシミュレーションです。
見方を変えるとこのシミュレーションも、未来に向けての時間比較かもしれませんが、こう考えると何となく嬉しくなります。
だって、未来は自分で想像して創造するものですから。
・・・今日は天気も良く、気持ちの良い1日です。
こんな当たり前の発想に気づき直せるのも、天気のせいかもしれません。
ああ、SFの青い空が恋しいなあ。
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