2008年6月14日土曜日

思っていても口に出してはいけないこと

私は小学生の頃から秋葉原に行ってラジオ製作の部品を探してた正統派(?)のアキバ系なのですが、今回の惨劇は本当に胸が痛みます。それと同時に今の社会の問題を実感して悲しくなります。

事件の詳細が報道されてきて事件の背景も見えてきたようですが、加害者の言動から感じるのは、あまりに他責的な考え方で自分の衝動を我慢できないところです。確かに今の豊かな時代は、選択の余地が多くて我慢する必要が少なくなりました。私自身、コンビニでちょっと人が並ぶとイラッとす時など、危ないなと感じますが。(私だけかな?)また、ネット社会の匿名性は人間の隠された人格を表出させる非常に危ない側面があります。

 「思っていても口に出してはいけないこと。」

これを知ることって、社会人としてとても大事なことなのですが、匿名性の高いネット社会でつい話し放題しているうちに、その人格主張に歯止めがきかなくなり、ネット上の人格にリアルな人間の方がコントロールされるようになる。フロイトの深層心理の暴走を感じさせます。

だから小中学生に携帯電話を持たせないようにしよう、という提言に私は賛成です。利便性に慣れてしまった親は反対するかもしれませんが歯止めのきかない(我慢のできない)子供にしてしまう危険性の方が大きいと思います。それに本当に問題は、それを我慢できなくなった親のような気がします。

子供は伸び伸びと育って欲しいですが、どこかで制約されることも教えなければなりません。それは大人にしかできない「しつけ」「教育」でしょう。

タイトルからズレてしまったかもしれませんが、辛いことを心に秘めて頑張る力は貴重で大切にしたいと思います。それはネットではなく信頼できるほんの誰かにだけ話せば良いことです。(そういう人を身近に見つけられなくなったのが今の問題かな。) 

「人は一人だけど独りではない。」

そう信じていたいものです。

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