先週の研修講師の仕事では「論理的思考」をテーマにした日があったのですが、たまたま大学院でも似たようなテーマ(クリティカル・シンキング)の授業でした。論理的思考(ロジカル・シンキング)は、いろんな解釈がありますが、まずは目の前の「事実」をしっかり捉えることが大切と話してきました。
1.客観的な事実 ⇒測定可能で客観的な現実
2.個人的心象の事実 ⇒本人だけの感情による事実
3.解釈された事実 ⇒完全に測定されてないが推論される事実
またまた恋愛を例にすると、
1.彼女は女である。
2.彼女は私にとって最高の女である。
3.彼女は多分、私にとって最後の妻である。
仕事や日常生活では1.が当然の事実として扱われますが、コンサルティングやカウンセリングの世界で話を聴いていると、クライアントの話す事実は、必ずしも1.ではありません。(でも、本人にとっては紛れもない事実です。)
コンサルティングではバッサリ心象や感情を切り捨てた1.の仕事の現実の世界に入っていけますが、カウンセリングでは2.と3.も大切にします。 聴いているこちらにも心象や解釈の事実があるので、そこに注意しながら共有していくのがなかなか難しいところです。
『コンサルファームでの経験と、カウンセリングの勉強が、こんなに日々の仕事や大学院での勉強に役立つとは思っていませんでした。』
・・・というのは、まだまだ「解釈された事実」です。
早く「客観的な事実」(実力)となって欲しいものです。
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